Renesas RX631 プロジェクトファイルの確認と書き込み
ここでは生成されたプロジェクトファイルを確認し、プロジェクトを実際にビルドし、書き込みを行いたいと思います。
生成されるファイルは下の一覧の通りになります。
- dbsct.c(セクションの初期化処理用テーブル)
- hardware_setup.c(ハードウェア初期化ルーチン)
- interrupt_handlers.c(ベクタ関数の定義)
- iodefine.h(レジスタ一覧)
- reset_program.c(リセット直後に呼ばれる関数)
- main.c(プロジェクト名.c)(main関数)
- sbrk.c(ヒープ領域:低水準インターフェースルーチン→通常は不要→消しても問題なし)
- sbrk.h(ヒープ領域:低水準インターフェースルーチン→通常は不要→消しても問題なし)
- stacksct.h(スタックサイズの設定)
- typedefine.h(型定義ヘッダ)
- vect.h(ベクタ関数のヘッダ)
- vector_table.c(固定ベクタテーブル)
となっております。
おおまかには、スタック・メモリ領域と割り込み領域と実行プログラム領域に分かれています。
まずはじめに、reset_program.cを見ていきます。このファイルがマイコンリセット時に呼ばれ、はじめに実行されると考えて差し支えはないでしょう。
reset_program.c内のPowerON_Reset_PC関数内で、HardwareSetup関数とmain関数が呼ばれていることが確認できると思います。
つまりreset_program.cで定義されているmain関数の前にhardware_setup.cに定義されたHardwareSetup関数が呼ばれていることが確認できます。
なので、HardwareSetup関数にハードウェア初期化プログラムを書いていき、main関数にて実際の処理を記述していく流れでいきます。
この状態で、ctrl+Bもしくは上の左側トンカチマークを押し一度ビルドを行います。
(一回目のビルドは標準ライブラリ等のビルドが入るため多少長くなります。)
ビルドが完了しましたら、書き込みを行います。
RFPに戻り、作ったプロジェクトがアクティブプロジェクトになっていることを確認します。(黒色太字、画像青色部分になっているはず)
つぎに、ファイル下にあるデバイスの接続が暗くなっており、デバイスと接続されていることを確認します。
ここで、プロジェクトファイルを右クリックし、プログラム・ファイルの追加を選択します。(画像中のRX631.mot)
(~/(プロジェクト名)/HardwareDebug/(プロジェクト名).mot)を追加。
この状態で鉛筆マークを押し書き込みを実行するか、(プロジェクト名).motを右クリックし、書き込みを選択することで書き込みを実行します。
(一度接続した後に書き込みに失敗等した場合は、一度マイコンをリセットしタイムアウト状態を解除し一度接続し直します。)
20160817の記事