CCWO Embedded Space

CCWOの日々の開発を発信するブログ

PoEスイッチングハブ 分解

PoEスイッチングハブを分解

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こちらのスイッチングハブを分解します。HARDOFFで500円で買ってきたものなのですが、起動したらホコリがすごいのとファンがうるさいので、中を掃除するのとついでにファンの回転数を落としたりできないかなと期待して分解をしていきます。

型番はNECのPOESWEC-Aというものらしいです。8ポートのスイッチングハブでPoEに対応しています。通信速度は1000base-Tです。

まず蓋を開けます。

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とてつもないホコリです。業務用等というだけあってファンをきちんと回していたので中にホコリは溜まりやすい構造なんでしょうね。

ケースをみていきます。

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黒いところが全てホコリです。なんだかホコリがこびりついてて簡単に取れませんでした・・・なので水洗いでザ〜っと洗い流したところかなりきれいに取れました。

次に基板をみていきます。

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おうふ、とてもないホコリです。メインの大きい基板は全体的にうっすらとホコリがのっていますが、電源基板は3次元的に複雑なので隙間隙間にホコリが溜まりまくっています。綿棒やエアダスターを駆使して清掃したあとがこちらになります。

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基板はだいぶ面白いですね。ごつい電源部にPoE用の電源を供給するための大きなリレーがポート数分だけのっています。8ポートのスイッチングハブなので全てが8個分並んでいるのがわかりますね。

赤と緑の基板は縦置きされているのも不思議なところです。基板面積が足りなかったのでしょうか。モジュールとして流用している基板なのでしょうか。わかりません。おそらく大量のデータを一度バッファするためのメモリ基板だと思われます。

右側の青色のコンデンサがのっているところが絶縁形のパルスモジュールですね。現在はもう少し小型なものが使用されていると思います。その下にある黒いヒートシンクがついたものがメインの処理マイコンだと思われます。その下にある銀の箱が水晶だと思いますが、だいぶでかいし年代を感じます。

その左下のパッドはマイコンがのりそうなフットプリントがありますがなんなのでしょうね。開発時のデバッグ用のマイコンがのっていたりしたのでしょうか。

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裏面は美しい配線です。この頃のNECは全盛期でしょうし、とても技術力も高かったのでしょうね。

基板のレポートはこんな感じです。だいぶきれいになりましたね。NECの技術力を信じてどうしても取れないところは雑巾で吹いちゃいました。全体がホコリで覆われていたのでなかなか大変でした。最終的に組み込むとこのような感じでかなりきれいになりました。

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現在はとても快調に動いております。ファンは間に抵抗を挟むことで回転数を落としだいぶ静かになりました。

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最後に写真をつらつらとのせておきます。

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こういった筐体入りの製品を分解するのは面白いですね。固定・絶縁・アース・配線・保護の方法だったりがとても勉強になります。

  • 電源基板の下にはプラシートをはる
  • アース用の端子をACインレットの近くにつける
  • 配線用のスペーサを設ける
  • アース用のネジ固定用フットプリント
  • 電源基板とメイン基板の電源の流れや配線

など学びも多かったです。

分解・清掃レポートでした。