CCWO Embedded Space

CCWOの日々の開発を発信するブログ

ケース加工 misumi タカチ電機工業

今回アルバイトにてmisumiさんでタカチ電機工業さんのCU-5Nのケース加工の見積り依頼をしてみたので、その簡単な手順のまとめを。

1. 2Dモデルのダウンロード

タカチさんのHPからまず加工を依頼するケースの2Dモデルをダウンロードしました。
f:id:CCWO:20171101091014p:plain
オリジナルのデータ

2. 2Dモデルの編集

ダウンロードした2Dモデル(.dwg .dxfのいずれか)に加工寸法を記載する。
misumiさんに電話で確認した2Dモデルを書く際の注意事項とタカチさんから頂いた指摘点
・編集ファイルは.dxfもしくは.dwg形式
・AutoCAD2012より古いもの
・穴位置・穴寸法(加工位置・加工寸法)は必ず必要(CADデータで単位の共有が行われているいるわけではないので必要)
・穴位置・穴寸法の基準点は端面から測ることができるようであれば大丈夫。
・misumiさんは加工受付の窓口であって実際に加工はタカチさんで行われる。(当たり前かな?)
・加工部の面の向き指定が必要。(加工面がケースから見てどちら側かなど。)
(こちらはHP等に記載されているわけではないので公式の回答ではありません。あくまで個人で確認したものです。)
f:id:CCWO:20171101091747p:plain
編集後のデータ

3. メールにて送信

何度かやりとりをし、指示通りに修正します。非常に丁寧にやりとりをしていただきmisumiさん・タカチさんには感謝です。

4. 見積もり

見積もりを頂きました。

といった具合で見積もりしていただきました。今回大変だったのがCADソフトの選定でしたね。はじめはFusion 360にdwgファイルをインポートして使っていたのですが、編集後にdwgを適切に出力できなくて困りました。そこでいろいろと調べてAutoCADを使ってみました。Autodeskさんのソフトなので学生アカウントを使えば無料でフルバージョンが使えるのでよかったのもあってこれを選びました。ただ、操作方法をまた一から勉強しないといけなくて大変でした・・・。加えて納期もかなり迫っていたのもあって急いで編集作業をしてで大変でした・・・。(Fusion 360から寸法を移行するだけったので、時間はかなり短縮できましたが・・・?)納期には余裕を持って作業をしたいですね・・・。
それとAutoCAD mobileというのも使ってみたのですが、これは操作範囲が狭すぎて使い物にならなかったです。(タッチパネル用のものなのかな?)指定ではAutoCAD2012以前のものを指定されましたが、AutoCAD2018で編集して送っても一応問題はありませんでした。簡単な編集ならこれで問題はないと思います。

[AutoCAD 2018 TIPS]
・2D編集では線にレイヤーがあるので、これを適切に選択して寸法を記載しないといけません。
・グリッド(CAD上に表示される格子)を適切に設定する。下詳細設定から。
・スナップ(マウスカーソルの移動単位みたいなもの)を適切に設定する。下詳細設定から。
・基本的には上からすべての操作を行える。
・操作の基本はやりたい編集を選ぶ→編集対象をクリックしてEnter→基点等を設定→実際に編集(これに慣れるのに時間がかかりました。)
という感じでTIPSを。


2017/11/01の記事