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エフェクター TS-9 製作手順

研究室の友人とエフェクターを作ることになったのでODの王道であるTS-9を作りたいと思います。その後これを基にモディファイできたらな~って思います。
以前トランジスタ技術に載っていたオーバードライブとバッファーを作り一応完成したのですが、少し中途半端で部品も余っているのでリベンジしたいと思います。

アナログ回路なので以下の手順でやっていきたいです。

製作手順

0. 要求仕様の検討
回路に求められる要求仕様を決定します。
今回はオーバードライブのエフェクターが欲しいということにします。
試作が出来上がった段階で、さらに詳しい仕様を決定したいと思います。(もう少し音をこうしたいだったり、ノイズを減らしたいだったり。)

1. 回路図設計
回路の設計を行います。数学・電気的知識が必要で、経験が助けにもなります。
今回はTS-9ということで、回路図は流用をしますが、ある程度は回路図の紐解きをしたいです。

2. シミュレーション
アナログ回路シミュレーションを行います。
LTSpiceを使いたいと思いますが、モジュールレベルで行うか、全体で行うかはやってみて決めたいと思います。シミュレーションをしながら適宜回路図を修正します。
シミュレーションは動作確認であったり、周波数特性であったりを見ていきます。一応、音を確認することをこの段階から出来るのですが、これはやれそうであったら適宜やりたいと思います。

3. 試作基板図設計
EAGLEを用いて試作品の基板図を設計します。ブレッドボードで行う場合は行いません。
ただ、エフェクターだと修正は手間ですが最低でもユニバーサル基板に試作を行ったほうがやりやすいような気がします。この段階から完成版の基板図を想像することができますし、可変部分が多いのでブレッドボードだとめんどうなところが多々あるので。

4. 検討
試作品の音などを確認して、1~3を検討し直します。
どのレベルから修正を入れるかは出来上がり次第です。そのためシミュレーションが非常に重要になります。シミュレーションの完成度が試作の完成度を上げるのでシミュレーションで手を抜かないとここでの修正が軽くなり幸せになれます。
ただ、シミュレーションにも限界だったり検討できない要素もあるのでそこはここで直すほかありません。

5. 完成基板図設計
はれて検討をクリアした回路図と基板図を完成品として基板図に落とし込みます。
最近では基板図を3Dで書けるので、できたら挑戦したいと思います。エフェクターはアルミケースに入れるので干渉とかを検討できて便利そうなので。
この段階で発注をかけたり、外注することが多くなることと思います。

6. 検討
完成基板図での検討を行います。この段階では小さな修正になっているかと思うので、細かな修正をいれて再度発注をかけたりします。

7. 完成
やっと完成です!
アナログ回路に限らずこういった手順を回路製作ではとることがおおいのではないかと思います。知識や経験値で省略できるところはどんどん増えていくかとは思います。
デジタル回路の場合はシミュレーションを行える場合は行って、並行してプログラムの開発を進めるのが常套手段かと思います。



2017/10/06の記事